ツツモタセにはご用心

「つ・つ・も・た・せ」という言葉を聞いたことがありますか? 漢字で書くと「美人局」と書きます。簡単に言えば、女性を使って男性を呼び出し、「人の女に何してる」と言いがかりをつけてお金などを奪い取ることです。
美人局という言葉は、もともと詐欺やインチキという意味で使われていた言葉です。感じは当て字だそうです。「つつもたせ」の「つつ」は「筒」の意味で、昔の賭博場でサイコロを入れる筒に細工がされていたことから使われたと言います。中国の古い書物に、「美人局」という詐欺事件の記録があり、その事件は、娼婦などが若い男を誘い出し、後から登場した男は「俺の妻になにをする」と言いがかりをつけて金品を奪ったことから、「つつもたせ」に「美人局」という当て字を使用したのだそうです。
美人局は、なにも出会い系サイトに限ったことではありません。その前に流行したテレクラでも美人局は暗躍していました。一時は大問題になった時期もあったくらいです。出会い系サイトが暗躍の主流になったいまでも、その手の事件がたまに報道されたりしています。
昔のテレクラや今の出会い系サイトの共通点は、「利用者の目的意識が明確すぎる」という部分です。つまりHです。性欲は判断力を鈍らせますから、いくら注意喚起を促してもなかなか撲滅することはできません。言うなれば、被害者自ら犯罪に飛び込んでしまうということなのです。
脅す方にしても、別に暴力的な口調でなくてもいいのです。勤務先や家族にばらされたくなければ払え――という言葉を出すだけでいいのです。自分の立場を守ろうとすれば、その脅しに簡単に屈してしまうでしょう。これはれっきとした脅迫行為です。しかし、被害者は泣き寝入りしてしまうのです。警察沙汰にでもなれば自分の立場も危うくなるからです。